どうもこんばんは。キツネです。
ZENOさんの御姿勢に倣い、自分も今一度自分の流れを見直そうかと思います。
基本的に自己満足な内容なので興味の無い方はお戻りください・・・。


①、デッキ構築

まず自分の中での絶対のルールとして、

『最初からデッキリストを思考停止でコピーしての使用は絶対ダメ』

これが最初の大前提です。
PTやGP、SCG等で結果を残したデッキは当然強いでしょう。だから勝ってるんですから。しかし、だからと言ってこれを丸々コピー使うのは考えもの。

何故このカードがこの枚数なのか?
何故このカードはメインではなくサイドなのか?
何故このカードを採用しなかったのか?

これを説明出来ない限りはそのデッキを完全に使いこなす事など不可能です。
勿論デッキをゼロから作り上げるのは並々ならぬ労力が必要なので、土台としてそのデッキを使用するのはアリでしょう。
私はその場合、必ずデッキリストと睨めっこして『粗探し』をすることから始めます。
その結果出て来た疑問点を解決する為のカードチョイスをし、実際に大会に出てみる事で自分の装丁や理論と現実の齟齬を洗い出し、更にそこから出て来た疑問点を解決させる調整をして次の大会で解決させる・・・基本はこの繰り返しです。

その結果として出来上がったデッキリストが前述の大きな大会で結果を残したリストと99%同じになったとしても、そこに至るまでの過程でデッキに対する理解は間違いなく深まっていますし、最初の自分の疑問点が浅はかだと反省すれば良いだけ。
違うリストになったのならば結果に至るまでの過程に自信を持てば良いですし、その上でまた洗練の作業をその時々に合わせて繰り返せば良いだけです。
そうした過程を面倒臭がらずに、むしろ楽しんで行う事を心掛ければ自然とデッキ作りの段階から楽しくなってきますし、デッキを作ったり調整する力も身に付くのだと信じています。

そういう意味でも、所謂カスレアを如何に怪しく輝かせるかはデッキ作りの腕がダイレクトに問われますし、結果が傑作でも駄作でもローグデッキ作りや既存デッキの魔改造は今でも大好きだったりします。


②、モダンについて

スタンを飛ばして先にモダンを遊ぶ時です。
と言いましても経験数は少ないのでどうにも説得力もありませんが・・・。

モダンはスタンやレガシーと対比した場合、スタンよりも環境速度は速く妨害は少な目です。(個人的感想ですが)
その上で環境のトップメタと言われるデッキ達も割と解り易い弱点があったりするのでサイドを含めれば対策は取り易かったりします。当然相手もその点はサイドで補う訳ですが・・・。
コンボデッキに関してもレガシー程圧倒的なものは無く、一つ歯車をずらせばそのまま瓦解したりします。ですので、

『やりたい事をやる為に徹底的にデッキ構築やプレイングをアグレッシブに』

今はこれを実践しています。
今までのモダンの感想として、マウントを取るか取られるかがくっきりと分かれ、情勢が引っ繰り返る事が少ないという印象がありました。
コンボデッキだけはこの括りに当て嵌まらないかも知れませんが、相手にガンガン押されている時の見切り発車的なコンボスタートは成功率も当然低めです。
先手だろうが後手だろうが徹底的に攻める事で相手と真正面からぶつかり、強引に主導権を握りに掛かると案外成功したりします。

これは自分がトロンという特殊なデッキを使ってる事が要因の一部ではあると思いますが、中途半端な様子見は相手に付け入る隙を与えるだけ。理想は相手のデッキが解らずサイドボーディングで悩む程に素早く倒す事ですね。

またモダンは環境の多様性とどのデッキにも一定以上のチャンスがあるフォーマットという事もあり、ローグデッキでも良い成績を残せるチャンスが大いにあります。
サイドボードを含め、自分のオリジナリティを最も出せるフォーマットでもあるので、構築力を磨くのに良いかも知れませんね。
ちなみに現在自分は5色ランデスを研究中・・・。


③、スタンについて

現在のスタンについては、

『デッキ構築はブン回りを目指すよりも安定性を第一に構築すること』
『勝ちまでの道筋を一定以上想定出来ない初手はマリガンする』

この二つを現在実践中です。
デッキ構築に関しては、上述の通り基本はとにかく安定第一です。
何故ブン回りに対して否定的かと言うと、使用しているデッキで対処出来るか云々は抜きにしても現環境での『ブン回り』の速度などたかが知れているからです。
青単が順調に展開して波使いで大量にトークンを出しても殴られるのは基本相手の5ターン目。黒単がハンデススタートで人脈や鞭や悪魔を展開し、灰色商人を出すのも5ターン目。
赤単や赤緑怪物が炎樹族ニクソスからフィニッシャーを出す場合はそれよりも早いですがそもそも著しく動きが安定しない上に、仮に最速展開しても最後のフィニッシュ部分を対処されれば尻すぼみがほぼ確定しますし、対処されなかったとしてもキルターンはおおよそ5ターンです。

これは前スタン環境でHumanBritzが最速先攻3ターンで相手を殴り殺したり、そうでなくとも評決を撃たれる前の先攻4ターン目には相手のライフをほぼ消しているのに比べれば格段に遅いですし、当然レガシーのように自分のターンが来る前に実質勝負を決められる事など有り得ません。
環境が確実に低速化している以上、相手との消耗戦は当然前提として視野に入れるべきであり、確実に土地を置きながら確実に生物を出してフィニッシュまで繋げられる安定性こそが第一と考えます。

また、現環境のトップメタの一角でもある赤単が同じ信心デッキである青単や黒単に比べて結果を残せないのもこの部分に起因していると思っています。実際に赤単を使っているので解りますがとにかく安定しないのです。
青単や黒単以上に速度重視の為か前のめりな構成にはなっていますが、当然ですがブン回る回数よりも中盤まで見据えて戦う事の方が多いです。そうなった場合は中盤戦をより重視し、リソースの回復手段を持っているデッキの方が優位ですし、そもそも多くの回数を戦う大会になればなるほどブン回りそのものへの期待値や意義は低くなります。その上で安定性まで低めとなればもう・・・。

実際に最近黒単やEsperHumanが増えているのも中長期的に戦いやすく、それでいて対処出来る幅が広いからでは無いでしょうか?この考察はしっかり出来ている訳では無いですが・・・。

そして、この安定性を自分の中で踏まえた上で二つ目の初手のキープ基準です。
これも基本的な前提は一つ目の心掛けに通ずる事ですが、要は初手でフィニッシュ手段を出せるまで相手に継続的な圧力を掛けられるか、土地は伸びるか、です。
例え先攻を取り連続で速効持ち生物を展開出来たとしても、初手で暫く相手を往なせるとしても、ギャンブル性の高い初手キープは当然ですが基本的には悪手です。
相手のデッキによってこの部分は多少なり変わりはしますが、現在の環境速度やデッキを鑑みるに先手土地2枚はその中で行える占術手段が二つ以上なければ基本的にマリガンします。
加えて土地が3枚でも生物ありきになるニクソスは土地換算として微妙です。爆発力はありますが邪魔になりやすい自分がニクソスを好きになれない理由もそこにあります。
デッキ内の除去と生物の含有率を考えて、初手は色が出る土地3、生物2、除去2が個人的な理想ではあります。生物は3で除去が1でも生物次第ではキープしますが。
良くも悪くも試合の密度が中盤以降に上がる事を考えれば初手に何某かのフィニッシュ手段があるに越した事はないのですが・・・初手基準はやはり難しいです。

余談ですが、環境からカオスなエンチャントや生物が減っているため地雷デッキを以前より組みにくくなったのは個人的には悲しい事ですね。異教徒の罰が現環境で欲しい・・・。


④、レガシーについて

レガシーについては自分が常用しているマーヴェリックと赤単の話になってしまいますが・・・。
まずマーヴェリックで心掛けている事です。

『自分が有利な状況より相手が不利な状況を目指す』

言葉にすると凄く歪ですがこうなります。
基本的に一部のコンボデッキを除いてある程度のデッキと丸く戦えるのが魅力であり、生物の構成も線が細いながらも非常に独特です。
その為、サリアを筆頭にルン母や死儀礼で相手の行動に抑制を掛けながら不毛の大地で土地を攻め、相手の行動を制限して苦しくさせる事で結果的に自分が有利になります。
不毛の大地を使えば自分の土地は伸びないですしサリアのデメリットは自分にも刺さる。生物は小粒ですから殴り切るにも時間は掛かる。しかしそれでも相手が苦しい状況であれば盤面が貧弱でも優位には立てる。まずはその盤面を目指し、その上で聖遺を始めとする決定打をいつどこで投入するかを考えれば良いと思っています。
細い糸を常に手繰り寄せる戦いですが慣れてくるとこれはこれで楽しいから不思議なものです。

次は赤単ですが、

『ゴブリンの先達が無い初手はマリガンを視野に入れる』
『デッキ内の火力の総点数を正しく把握』

この二つです。デッキの構成上ゴブリンの先達で何点削れるかは非常に重要な要素ですし、相手もそれを理解してるからこそこちらが先手を取った1ターン目の先達がFoWを喰らうのも茶飯事です。それだけゴブリンの先達は重要なファクターです。
二つ目はバーン使いなら当然と言えば当然の要素ですね。生物である程度削れれば御の字ですが、毎回毎回そう都合良く行く訳もありません。
その為にもデッキの火力の種類と各枚数、盤面や墓地を考慮に入れた上で火力を引ける確率はどれくらいか?今は火力を撃つのに適正なタイミングなのか?相手の生物に火力を撃てる限度は何枚か?
これ等に常に頭を悩ませながら計算する事になります。この計算をしっかり行う為にもライブラリーにある火力の点数把握は結構重要です。
まだまだ迅速に計算は出来ませんが、これを的確に、かつ迅速に行えればもっと勝率も上がるかも・・・と期待しています。

とはいえレガシー環境がTNNの存在によって様変わりをしているので、マーヴェリックはかなり厳しくなりましたし、TNNを苦にしないSnT系列のデッキが増えれば赤単もかなり厳しくなります。

使用デッキを変えるか否か悩んではいますが、自分に合っているデッキを自作出来ればベストなのでしょうね。まだまだその域には行けていないのが悔しい限りです。


さて、随分と冗長な文章になりましたがこんなものでしょうか。
自己満足以外の何物でも無いかも知れませんが、考えの整理に文字を起こすのも重要ですね。

コメント

hayatastu
2014年1月30日3:53

>レガシー
奇跡頑張りましょうよ~(^_^)/

迅速の帰宅部員
2014年1月31日1:44

初めまして。
丁度悩んでいたことが読んだらスッキリしました。
リンクさせていただきました、よろしくお願いしますー。

ZENO(ゼノ@ 5色の人)
2014年1月31日7:56

全ての前提から、スタン、モダン、レガシーと、非常に分かりやすく解説してくださりありがとうございます。
おっしゃる通りで、とても参考になりました。これだけ深く
掘り下げられているのは凄いことだと思います。
自分にとって大きくプラスになります。本当にありがとうございます。

キツネ
2014年2月1日2:09

>hayatastuさん

奇跡コンはヴェリアナがアカン・・・。

>迅速の帰宅部員さん

初めまして。自分の考えが御役に立てたのならば何よりです。
こちらからもリンクさせて頂きました。今後とも宜しく御願い致します。

>ZENOさん

私はZENOさんの記事でレガシーの勝率を上げる事が出来ました。
この自分なりの理論がZENOさんの今後の成績を伸ばす事の助けとなれば幸いです。
どうぞ今後とも、宜しく御願いします。

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索